皆さんはRenaud(ルノー)という歌手をご存知でしょうか?
本名はRenaud Séchan(ルノー・セシャン)。フランスでは、アルバムの売り上げではトップランクに入る人権擁護、環境保護、反軍事主義などをテーマにして歌う反体制派の人気歌手です。
日本ではフランスの音楽好きでも一部の人が知る、「知る人ぞ知る歌手」という感じ。
実際、自分もよく知っている歌手という訳ではありません。唯一知っているのがAxelle Red(アクセル・レッド)との「Manhattan Kaboul」。
アメリカ同時多発テロ事件とアフガニスタン紛争を題材とするこの曲は2002年の7月に発表され、かなりこの年には聞いていました。
このRenaudへのトリビュートという形で後身の歌手たちによるアルバムが企画され、「La Bande a Renaud 」として発売されたのが今年の6月。
1.Manu - Jean-Louis Aubert
2.Mistral gagnant - Cœur de pirate
3.La pêche à la ligne - Bénabar
4.Laisse béton - Disiz
5.Il pleut - Élodie Frégé
6.Chanson pour Pierrot - Raphaël
7.Hexagone - Nicola Sirkis (du groupe Indochine)
8.Deuxième génération - Benjamin Biolay
9.La ballade nord-irlandaise - Nolwenn Leroy
10.En cloque - Hubert-Félix Thiéfaine
11.C’est quand qu’on va où ? - Carla Bruni
12.Je suis une bande de jeunes - Renan Luce, Alexis HK & Benoît Dorémus
13.La médaille - Grand Corps Malade
14.Dès que le vent soufflera - La bande à Renaud (collégiale)
という布陣で制作されたアルバムですが、Renaudファンにはウケが良くない様です。一般的なファンは気にせず購入しているみたいですけどね。
1枚目が結構売れたので、2枚目のアルバムも発売が決まり10/27に発売されました。
1.Morts les enfants - Bernard Lavilliers 3:44
2.Manhattan-Kaboul - Thomas Dutronc et Nikki Yanofsky 3:35
3.Miss Maggie, - Benjamin Biolay 3:39
4.Morgane de toi - Vincent Lindon 4:56
5.Marche à l'ombre - Emmanuelle Seigner (sorti en single le 22 septembre 2014) 3:21
6.Son Bleu - Calogero 4:16
7.Ma gonzesse - Arno 4:33
8.P'tite conne - Nicola Sirkis 3:21
9.La mère à Titi - Louane (candidate de la Saison 2 de The Voice, la plus belle voix) 4:11
10.Mon HLM - Arthur H 5:19
11.Adieu Minette - Olivia Ruiz 4:27
12.La blanche - Benjamin Siksou 4:11
13.It is not because you are - Emily Loizeau 3:14
14.Où c'est qu'j'ai mis mon flingue ? - Renan Luce 4:01
15.J'ai la vie qui m'pique les yeux - Nolwenn Leroy 3:25
この2枚目のアルバムを11/3と11/10発売のアルバムと一緒に頼んだのですが今頃になって分割発送されています。
視聴してみたのですが、CalogeroとOlivia Ruizはやはり出色の出来ですね。届くのが楽しみです。
さて、Renaudは元々PolydorからデビューしVirginに移籍しましたが、現在はVirginに所属しているのかが不明な状態。ここのところのEMIのレーベル分割譲渡により、世界的にはCapitol RecordsはUniversal Musicへ、Parlophone RecordsはWarner Musicへと分割されています。Virgin Recordsは世界的にはCapitol Recordsなのですが、何故かフランスではWarner Musicに譲渡されParlophone Recordsに吸収されています。アルバムの中の著作権表示がWarner Music系になっていたので多分Parlophone Records所属だと思うのですが、何故かこういうアルバムはUniversal Musicが出しているんですよね。
Renaud本人については以下のサイトが詳しいです。
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ルノー(Renaud)という名のシンガーソングライター /エスカルゴの国から
気になったのは最近Paris Matchで取り上げられていたRenaud本人について。
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Renaud face à son mal de vivre
回りくどい言い回しで直ぐには分からなかったのですが、どうもまた鬱を患っている様。彼の場合、根が真面目すぎる故に抱え込む事が大きすぎるのかもしれません。
本人不在の中、トリビュート・アルバムが一人歩きしていますが、このアルバムを入り口に本人のアルバムを聴いてみるのも良いかもしれませんね。
12/1にはVolume 1 & 2をセットにしたものが発売されるので他のものと一緒に購入もありかも?
ちなみにVolume 1発売時に
E.Leclercという販売店でédition exclusive limitée として15分の録音風景が収録されたDVDが付いたものが発売されたのですがebay.frを探しても高いんですよね。今回のもE.LeclercはDVD付きみたいですがE.Leclercは通販をしていないので購入するとしたらebay.fr経由しかないみたいです。
さすがに自分はそこまで頼みませんけど。