Kate Bushの「Director's Cut」発売日当日にPitchforkにインタビューが公開されたんですが、そのインタビューを日本語訳して下さった方がいらっしゃいます。
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Pitchfork: Interviews: Kate Bush
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Simon Says: Kate Bushインタビュー PART1
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Simon Says: Kate Bushインタビュー PART2
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Simon Says: Kate Bushインタビュー PART3
このインタビューを読むか読まないかではかなり印象が変わってきますので必読です♪
teshi さん、素敵な日本語訳ありがとうございます
ところで、「
Kate Bush - Director's Cut、 明日には到着?」ではあえて書かなかったんですが
inlay image にテリー・ジョーンズが写っているのに気付いたんですネ。テリー・ジョーンズと言えばMonty Python(モンティ・パイソン)。と言っても多分世代によっては全く知らないんじゃないかと思いまして、あえて書かなかったんですヨ。
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Monty Python(モンティ・パイソン)wikipedia
テリー・ジョーンズ(Terry Jones)のクレジットってどこに書いてあるのかな?と思いつつブックレットをめくっているとCREDITSの方ではなく、CASTの方に書かれているのに気付いてビックリ。
ん?「Professor Need 」って誰?ひょっとして「Deeper Understanding」のクリップでは
Robbie Coltrane(ロビー・コルトレーン)が演じていた教授の事?あと上の画像で一緒に写っている女性は誰?ということでコメントを頂いた相馬さんに聞いてみましたらKate Bushのフォーラムの検索結果とHazel Pethig だという事を教えて頂きました。
Kate Bushのフォーラム関係から分かった事を以下にまとめたいと思います。
Hazel Pethigはモンティ・パイソンシリーズ全般にかかわった衣装デザイナーなんですが、意外と知られていないのはショート・フィルム「The Line, The Cross & The Curve」(1993)においても衣装デザインを務めている事。
(コレ、日本でしか出ていないDVDとネットで紹介されていますがウソです。Fakeなので買わない様に!)
既にこの「The Line, The Cross & The Curve」にて4人の天使と2人の悪魔が登場しているんですが、どうも「Director's Cut」のinlay image はショート・フィルムの延長線上の配役をしているみたいです。
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The Line, The Cross & The Curve - imdb
Marion (Kate Bush)
Michael (Jud Charlton)
Gabriel (David Crofts)
Toll (Remi Butler)
Beryl Van Heem (Hazel Pethig)
Professor Need (Terry Jones)
Rook /Sock Puppeteer (Albert McIntosh/Bertie)
CASTに書かれた配役は以上の通り。
フォーラム等では「Professor Need」は 「Profess A Need」なんじゃないかとか言われています。「告白する必要があります」ですね。問題は「Beryl Van Heem」。この名前が何を意味するのかが英語圏の人達でも分かっていません。ただ彼女の耳元にご注目。bluetooth のearpiece をしているんですね。「Professor Need」より上手って意味?
「Beryl Van Heem」はオランダっぽい名前ですが、 Berylが普通に緑柱石だとして「Heem」とは?古オランダ語で「農場・家の集まり」を意味するみたいですが、何故オランダ語?発音つながりで「Hymn」な訳はないし。ヘブライ語で神を指すElohiym (el-o-heem)ってのもありますが・・。「Heem」は現在では「huis」になっています。
あと「Rook」と「Toll 」ですが、「Rook」はミヤマガラスの事なので分かりやすい。「Toll 」の方なんですがどうもOxford English Dictionary によると鷹狩り用語で鳥を誘致するために使用する疑似餌の事らしいです。
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The www.katebushnews.com Forum - The DC Cast of Characters
「A "toll" is a falconry term for a lure used to attract a bird. Here it refers to the fish-man who presumably is being used to lure the Rook. 」
ここでは、 おそらくRookを魅惑するものとしてfish-manを指していると思われます。
「lure」に誘惑するもの、引き付けるものという意味があるので「Toll 」自体にその意味をもたせている可能性がありますね。冒険に誘う道案内人といったところでしょうか?
「The Line, The Cross & The Curve」においてもLindsay Kemp が「Guide」を演じているんですが、その発展形?
ところでKompuTer(KaTeの頭文字つきの)を抱えるTerry Jonesの属していたMonty Pythonと入れ替わるかのようにRobbie Coltraneは活動初期の頃 「The Comic Strip Presents」にてスタンダップ・コメディアンとして活躍し始めます。
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Robbie Coltrane - Wikipedia
Monty Pythonの面々とどれくらい親交があったのかはあまり詳しくはないんですが、その後俳優業がメインになった彼は意外とMonty Pythonの面々と絡んでいるんですネ。
「Nuns on the Run」(1990)ではEric Idle(エリック・アイドル)と、「TheThe World Is Not Enough」(1999 - 「R」役)と「Harry Potter 」(Nearly Headless Nick/ほとんど首なしニック)においてはJohn Cleese(ジョン・クリーズ)と。もちろんRobbie Coltraneの方はValentin Dmitrovich ZukovskyとRubeus Hagridですが。
「Director's Cut」そのものについてですが「This Woman's Work」のサビがばっさり無くなっているのと(歌詞もちょっと変わっています)、「Rubberbannd Girl」の変容にはちょっとビックリしています。まだまだ聞きこんでるとは言える段階ではないのでこれ以上は避けますけど。
世間では「The Sensual World」と「The Red Shoes」の評価自体が賛否あるんですが、自分としては凄く評価の高いアルバムです。
世間としてはオルタナティブ・ロックの時代に「The Red Shoes」が出た事で比較の上、賛否があるのかもしれませんが。
それにしても、この構図は何を意味するのか?近いうちに分かればいいんですけどねぇ。