まんまqobuzから記事を貼っちゃいましたが、そもそもこの裁判Serge Didier と Arnaud Pierratという人達に「Un jour parfait」が自分たちの「Le feu de Willial」という曲に似ていると訴えられたことから始まっています。しかも「Un jour parfait」より一年も前にSACEM(作詞家作曲家楽譜出版者協会)に登録されているという話。
そして3月末にパリ大審裁判所(Tribunal de Grande Instance de Paris)において出された結果が'Un motif d'accompagnement à la guitare'(ギター伴奏のパターン)が同じであるというところから著作権侵害をしているという判決なんですね。
はぁ?ギター伴奏のパターンが同じって何??Serge Didier と Arnaud Pierratの名前を検索してみたけれどもCalogeroに関する記事しか出てこないしこの人達登録しただけ?しかもギター伴奏のパターンなんてアレンジの面だから似てしまうのも多々ある事。どちらかといえば盗作云々を言われるのは曲のメロディや歌詞の方。この件の弁護士もそちらでないのでほっとしているようですが。 Un Jour Parfait
結局la société Klaxon Impek International Music Publishing (éditrice de la chanson)、 la société Rapas (productrice) 、 Universal Music France (distributrice) の3社に損害賠償として経済的権利の侵害について原告への補償で40000ユーロ、著者の著作者人格権の侵害に係る補償5000ユーロを払えと結果が出たようなんですが、どうもまだ審理は続いてるみたいな感じです。
この件に関してはファンでなくても同情的な意見が多数の様。上手く運べば良いんですが、最悪な方に転ぶとアレンジャーとしてクレジットしろとかなりかねません。制作に参加もしていない人達の名前をね。
CalogeroがEurope 1に語ったのは「不当な状況に不適切な」とか「このケースは、普通の盗作の場合ではない特異な事例で、この曲は書いたとされる問題提起者によって録音されたことも、コンサートで演奏された訳でもない。」と控えめながらも頭にきている様です。
で、その頃シングルとしてカットされていたのが「Passage des Cyclones」。それまでの世界の終わりを見つめるかのようなシングルの流れから一転して前を見据える感じの曲なんですが、やはりこの裁判があったからというのは考えすぎなんでしょうね。
クリップを見た時点では「ああ、障害を持った人たちを描いているんだな」とは思ったんですがはっきりとは分からなかったんですね。そのうちコメントをした人の中に「Superbe chanson pour nous qui avons notre fils Pierre autiste Asperger. 」と書いた方がいらっしゃいまして、「autiste Asperger」で検索したりしてやっと分かりました。
よく「無知は罪なり」といいますが実際そうですね。Wikipediaを読んだだけでも違いますから。
3,4年前にAC公共公告機構による自閉症啓発公告「自閉症になったんじゃない。自閉症に生まれてきただけ」[自閉症は、病気ではなく「障害」です。]ってのがありましたが、あの広告を見た方も多いと思います。試しに「自閉症になったんじゃない」で検索してみてください。自分の認識が変わってくるかもしれません。
Marc Lavoineの歌詞が秀逸なのはその本人だけでなく親の側からの部分も含めて描いていることですネ。
こういう曲がPopsとして出てくるのは海外でも稀ですが、やはり昔に比べると世界が変わってきているのかもしれませんね。